ヌメ革財布制作Mark&Rightヌメ革、サドルレザーについて。

財布制作に使用されるヌメ革の特徴

当店の革財布をはじめとするすべての革製品で、標準で使用している革が、タンニンなめしの牛革、いわゆるヌメ革です。
一般的にはサドルレザーという名の方が聞き覚えがあるかもしれません。ヌメ革とサドルレザーの違いについては下に記載しております。
ヌメ革の特徴。ヌメ革は最もナチュラルな革なので、動物が元々持っているしわや傷痕(トラ)、血管が通っていた跡(血スジ)がそのまま革に模様として現れます。
これらはナチュラルレザーには付きものの特徴で、本革である証拠であり、むしろそれがヌメ革の味わいでもります。もちろん制作の際は目立つ傷などは避けて製作します。
ちなみにmark&right のレザーウォレット(革財布)に使用されているヌメ革は、ほぼ均質できめの細かいヨーロッパ原皮のダブルベンズのみを使用していますので、そういった特徴は少ないほうかと思いますが、あくまで天然素材、 同じ物は二つと存在しない事をご理解ください。 これらはクロコやパイソン等のエキゾチックレザーにも言えることです。
もし、傷一つない、完璧に均質な表面の商品をお求めであるのなら、ビニール製のものを購入すればいいと思います。革にそれを求めること自体ナンセンスです。

当店の革財布に使用されている革は、ベルギー産の最高級ヌメ革を使用しております。 生後3〜6ヶ月以内に去勢された牛の革から作られるステアハイドの一種で、程よい弾力としなやかさ、 シワや傷が少なく、ヨーロッパ原皮ならではのきめの細かいしっとりとした銀面が特徴です。

サドルレザーとの違い

サドルレザーとの違い。ヌメ革は、植物に渋にも含まれる成分のタンニンで牛の原皮を鞣し、表面加工をほとんど施さずに仕上げた革です。
ナチュラルで上質感の高い風合い、牛の傷やシワなどの自然な表情、革の匂い、温かな手触りを持つ、最も革らしい革と言えます。ちなみに、鞣しの工程で多量に加脂し、水に強くよりタフに仕上げたモノ等が俗にサドルレザーと呼ばれていますが、この定義は販売店などによってもバラバラです。
本来サドルレザーとは、馬具(サドル)制作のために使用するような堅牢なヌメ革のことを指しますが、最近ではエイジングによって飴色へと変化する、タンニンなめしのヌメ革のことを総称して、サドルレザーと呼ぶことも多く、その線引きはかなり曖昧です。
確かなことは、「サドルレザー」とはヌメ革の呼称の一つに過ぎないということです。あくまで通称であり、本来サドルレザーという名の革は存在しないのです。


既製品の革財布などには、コスト重視で強度を無視したベリー部(腹部)の革を使用したウォレットも多く見らますが腹部の革は繊維の密度が緩く型崩れや痛みの原因となります。
そのため当店の革財布は、繊維質のよく詰まった良質なダブルベンズのみを使用して制作することにより、美しい見た目と、ハードな使用にも耐えうるタフさを兼ね備えています 。
使い込むほどにつやを増し、薄いアイボリーから、深い飴色へとエイジングしていくのがヌメ革の最大の魅力です。染色した際も、深く透明感のある色へとエイジングしていきます。

同じヌメ革でも、使用する人によってエイジングの仕方も様々で、その人のライフスタイルを映し出すとても魅力的な素材です。


下にヌメ革、サドルレザーの特徴をまとめてみました。



ヌメ革の特徴1

ハードな使用にも耐えうるタフさ

ヌメ革は他の革に較べ繊維の目がとても詰まっているので、とてもタフな革です。
丁寧にメンテナンスをしながら使うことにより五年十年と長く使えるのが、ヌメ革の一番の特徴です。
そのためヌメ革で制作したレザーウォレット(革財布)はあなただけの特別な相棒へと成長していくことでしょう。


ヌメ革の特徴2

エイジング
ヌメ革は日光などによって日焼けしたり、手の脂が染み込むことなどによって色がより深いものへと変化していきます。
さらに、ヌメ革は使っていく間に受けた日光や熱、摩擦等により、革が元々含んでいる脂分が表に染み出し、独特のつやが出てきます。これが色の変化と並行して革の味わいをさらに深いものへと変えていきます。

同時に、ヌメ革は初めのうちは固い印象ですが、使い込んでいくうちに革が馴染み、使われ方にしたがって徐々に形が変わってクッタリとしてきます。
頻繁に使用するレザーウォレット(革財布)はこの変化が顕著に現れるので、自分のライフスタイルを映し出し、唯一無二の存在へと成長していくことでしょう。
この二つの経年変化こそ、がヌメ革の最大の魅力、エイジングです。
自分の体にとフィットした形状、歴史を刻むかのように変化する色。この何とも言えない所有感はほかの革では味わえません。


ヌメ革の特徴3

ナチュラルが故のシワや傷
ヌメ革は最もナチュラルな革なので、動物が元々持っているしわや傷痕(トラ)、血管が通っていた跡(血スジ)がそのまま革に模様として現れます。これらはナチュラルレザーには付きものの特徴で、本革である証拠であり、むしろそれが味わいになります。もちろん制作の際は目立つ傷などは避けて製作します。ちなみに当店では、ほぼ均質できめの細かいヨーロッパ原皮のダブルベンズのみを使用していますので、そういった特徴は少ないほうかと思います。
大きく分けると、この三つがヌメ革の特徴と言えます。  その他のレザー当店ではヌメ革以外の素材も扱っております。クロコやパイソン、リザードなどのエキゾチックレザーもご相談ください。 ヌメ革ほどの強靭さはありませんが、見た目のインパクト、迫力は一度持つとクセになることでしょう。 また、ヌメ革との相性も抜群なので、ワンポイントにインレイなどもオススメです。